USE CASE · 活用事例(こんな使い方もできるという使用例)

【使用例】諦めていたサーバの引越しも、BASECORDのAIと進める。

古い雑居ビルから丸の内の高層オフィスビルへ、Claude・ChatGPT・Gemini の3人が図面を手に打ち合わせながら指示を出し、数十体の小さなAIが荷物やサーバを運んで引っ越すイメージ
古いサーバの中身を一つずつ調べ、確かめながら新しいサーバへ運ぶ。AIを活用した引越し作業のイメージです。

AIに今のサーバを一つずつ調べさせ、何が動いていて何が要らないのかを見極める。
新しいOSのサーバを組み立て、必要な物だけを移し、動くことを確かめながら切り替える——。
BASECORDを「サーバ移行の作業場・相棒」として活用した使用例をご紹介します。

📌 本ページは「こんな使い方もできる」という使用例(活用事例)の紹介です

BASECORDは「サーバ引越し専用ツール」や「引越し代行サービス」ではなく、ボタンを押すだけで全自動の移行を保証するものでもありません。お客様ご自身がAIへ段階的に指示を出し、AIの調査結果や修正内容を検証・判断しながら進めるAI活用技術(スキル)が必要であり、すべての作業と結果はお客さまご自身の自己責任となります。

こんな悩み、ありませんか?

古いOSのままで心配

OSやソフトのサポート期限が近い、または過ぎている。セキュリティーの更新が届かなくなるのは分かっているが、手を付けられないままになっている。

御社の契約しているサーバは大丈夫ですか? ↓

もっと速いサーバへ移りたい

メモリも容量も足りず、サイトが遅い。今ならもっと安くて高性能なサーバがあるのに、移る手間を考えると踏み出せない。

やっていることが複雑すぎる

何年も継ぎ足してきたプログラム、夜中に動く定期処理、データベース、メールの設定。全体を把握している人が、もう社内にいない。

業者の見積もりが莫大

調査だけで何十万円、引越し全体ではさらに高額。しかも「止まったら困る」お客様の注文や予約が毎日入っている。

普通なら「このまま使い続けるしかない」と諦めてしまうサーバの引越し。
BASECORDでAIをうまく指揮すれば、調査から改修・検証までをAIと一緒に進めることができます。

最初の一歩は、AIへのこんな指示から。「このサーバを新しいサーバへ移したい。
まず今のサーバの中身を調べて、計画を立てて」

人が方針と確認を握り、
AIがサーバに入って調査・実作業を担う。

ファイル、定期処理、データベース、メール、設定、外部サービスとのつながり。
人が「まず調査して」「この手順で試して」と段階的に指示を出し、AIが実際のサーバに入って洗い出しや検証を行うことで、膨大な手作業を大幅に圧縮できます。

人手だけのサーバ引越し

  • 何が動いているかを、人が思い出して書き出す(書き漏れが事故になる)
  • 要る物・要らない物の判断がつかず、全部コピーして古いゴミまで持っていく
  • OSやソフトの版が上がると動かなくなる物があり、原因探しに追われる
  • 業者に頼むと、調査費・作業費で高額になり、日数もかかる

BASECORDのAIを活用した引越し(使用例)

  • AIにサーバ内を調査させ、ファイル・定期処理・設定まで漏れなく一覧化させる
  • アクセス記録などの根拠をAIに集計させ、「今使っている物」を見極めて移す
  • 新しいサーバで業務の流れを試し、動かない箇所はAIに原因調査と修正案を出させて直す
  • 複数のAIに互いの判断を照らし合わせさせ、見落としや思い込みを減らす

AIと進める、引越しの6つの段取り(使用例)

全自動で勝手に切り替わるのではなく、人が1段階ずつ結果を確認・判断しながらAIに作業を進めさせます。

STEP 1今のサーバを棚卸しファイル・データベース・定期処理・常駐プログラム・設定・ユーザーまで、AIに洗い出させて台帳にします。
STEP 2要る物・要らない物を見分けるアクセス記録・定期処理・ほかのプログラムからの呼び出しを根拠に、今使っている物だけを選別します。
STEP 3新しいサーバを組み立てる最新のOSで、Webサーバ・データベース・メールなど動く環境を先に作ります。古い設定はそのまま写さず、必要な物だけ作り直します。
STEP 4必要な物だけを移すサイト本体・データ・定期処理を新しいサーバへ。写した後は件数や中身が元と一致するかを機械で照合します。
STEP 5業務の流れで試す注文・メール送信・管理画面など、実際の仕事の流れを新しいサーバで一つずつ試し、動かない所を直します。
STEP 6切り替えと見守り準備と検証が整ってから切り替えます。古いサーバと控えはしばらく残し、何かあればすぐ戻せる状態で見守ります。

AIに任せられる具体的な作業の例

適切な指示と確認のもとで、サーバ内の調査からプログラムの改修、メール設定、DNS切り替えの準備まで、AIに実作業を担わせることができます。

AIロボットたちが古いサーバを隅々まで調べ、見つけた物に札を付けて一覧にしているイラスト

① 今のサーバを調べる

  • 全ファイルを数え、サイズ・最終更新日・所有者まで一覧にする
  • データベースごとの表と行数を数え、移した後の照合に使う
  • 定期処理(cron)と常駐プログラムを1本ずつ読み、何のために動いているかを書き出す
  • アクセス記録から、今も使われているページ・プログラムを見分ける
  • 他のサーバや外部サービスから、このサーバのIPアドレスや名前で呼ばれている所を探す

② 新しいサーバを組み立てる

  • 最新のOSに、Webサーバ・PHP・データベース・メール送信の仕組みを入れる
  • 新しい版で動かなくなるプログラムを探して直す(文字コード・古い書き方など)
  • SSL証明書(https の鍵)を取り、自動で更新されるか試す
  • ファイアウォール・不正ログインの遮断・SELinux(書き込みできる場所を絞る仕組み)を設定する
  • 本番と見分ける目印を付け、間違えて注文が入らないようにして試験する

③ データを移して照合する

  • サイト本体・画像・データベース・注文や在庫のデータを写す
  • 写した後、件数と中身が元と一致するかを機械で照合する
  • 新しいサーバだけで直したファイルは上書きせず、食い違いの一覧にして判断する
  • 切り替え当日は古いサーバの受付を一時的に止めてから最後の差分を移し、注文の取りこぼしを防ぐ

④ 業務の流れで試す

  • 注文・決済・受注メール・管理画面・お問い合わせなどを、新しいサーバで一つずつ試す
  • 主要なページを新旧のサーバで同時に開いて見比べる
  • 銀行・決済・配送会社など、IPアドレスで接続を許可している先を洗い出し、新しいIPの登録を案内する

⑤ メールが迷惑メールにならないための設定

封筒が4つの関所を通って確かめられ、受信箱に届くイラスト

サーバを替えると、送信元のIPアドレスが変わります。そのままだと、お客様への注文確認メールがGmailなどで迷惑メール扱いになったり、届かなくなったりします。AIは次の4つを設定し、実際にGmailへ届くかまで確かめます。

SPF「このサーバからのメールは本物」と、ドメインの設定(DNS)で宣言する。新しいサーバのIPを書き足す。
DKIM送るメールに電子署名を付け、途中で書き換えられていないことを相手が確かめられるようにする。
逆引き(PTR)IPアドレスからサーバ名を引けるようにする。合っていないと受け取りを断るメールサーバがある。
DMARCSPF・DKIMに通らない偽メールをどう扱うかを宣言し、なりすましを防ぐ。
AIロボットたちが道しるべを古い建物から新しい建物の向きへ慎重に回しているイラスト

⑥ DNSを切り替える

  • 切り替え前のDNSの設定をまるごと控える
  • 変わるのがサイトの名前だけで、メールの受信先などには触れないことを確かめてから切り替える
  • 新しいサーバに実際にアクセスが届いているかを記録で確かめる
  • 問題があれば、控えから元の設定にすぐ戻す
引越しを終えた新しいサーバをAIロボットが見守り、古いサーバは大切に保管されているイラスト

⑦ 切り替えた後の見守り

  • 確認が済んでから定期処理を有効にする(二重に動くと危ない物は、古いサーバ側を止めたのを確かめてから)
  • 他のサーバに残っている古いIPアドレスの設定を書き換える
  • 注文・メール・エラーの記録を毎日見て、月に1度の処理が動くまで古いサーバを残す

引越しで起きる「よくあるトラブル」を
AIと解決した例

サーバの引越しで本当に大変なのは、ファイルを写した後です。新しいOSでは古い仕組みがそのままでは動かず、原因の分からないエラーが次々に出ます。この使用例では、AIに新しいサーバの中で実際に動かして原因を調べさせ、プログラムの書き換え案まで出させて解決しました。

古いプログラムをAIロボットが読み解き、新しい書き方に書き直しているイラスト

古いPHP・CGIが、新しいOSで動かない

よくある状況10年前に作ったPHPやPerl(CGI)が、新しい版では使えなくなった書き方のせいで、画面が真っ白になったりエラーが出たりする。作った人も業者も、もういない。

AIの解決エラーの記録とプログラムを読み解き、動きを変えずに今の版で動く書き方へ1ファイルずつ書き換えて、その場で試します。古いモジュールや実行パスの違いも新しい環境に合わせます。

崩れた文字の帯を、AIロボットがデータベース・プログラム・メールの設定を合わせて整えているイラスト

日本語が文字化けする

よくある状況昔の文字コード(Shift_JIS・EUC-JP)で作ったサイトを新しいサーバ(UTF-8)へ移したとたん、画面・データベース・送信メールの日本語が「???」や意味不明な文字になる。

AIの解決プログラム・データベース・Webサーバの3か所の文字コードの設定を突き合わせ、データを壊さずに直します。データベースの並び順の規則や日時の扱いの違いも合わせます。

新しいサーバから銀行・決済・配送へ道がのび、AIロボットが新しい住所を見せて門を開けてもらっているイラスト

決済や外部サービスとの接続が、突然弾かれる

よくある状況引越しでサーバのIPアドレス(ネット上の住所)が変わり、決済会社・銀行・配送会社などから「登録されていない相手」として通信を断られる。

AIの解決プログラムの中の接続先をすべて洗い出し、新しいIPアドレスの登録が要る先を一覧にします。新しいOSで暗号化通信(SSL)の決まりが変わって繋がらない所も直します。

古いサーバの奥に隠れた時計をAIロボットがランタンで見つけ、動いている物だけを新しいサーバへ並べるイラスト

誰も覚えていない「夜中・月末の自動処理」が止まる

よくある状況長年継ぎ足してきた集計・控え取り・メール送信などの自動処理が、置き場所や権限の違いで新しいサーバでは動かない。月に1度の処理は、止まっていることにすぐ気付けない。

AIの解決古いサーバの設定と動いた記録を照らし合わせ、今も生きている処理だけを1本ずつ仕分けて移します。二重に動くと危ない物は順番を決めて切り替え、すぐ試せない月1回の処理は台帳にして後日確かめます。

合わない古い部品をAIロボットが新しい部品に付け替え、機械から書類と写真が出てくるイラスト

PDFや画像を作る部品が、新しいOSに無い

よくある状況領収書のPDFや、商品画像の自動縮小に使っていた古い部品(ライブラリ)が、新しいOSでは名前や使い方が変わっていて動かない。

AIの解決新しいOSで使える部品を選び直して入れ、プログラム側の呼び出し方も合わせて直します。出てきたPDFや画像が前と同じかまで確かめます。

鍵や盾の掛かった扉をAIロボットが一つずつ確かめ、必要な扉だけを開けているイラスト

ファイルは置いたのに、開けない・書き込めない

よくある状況全部写したはずなのに「403(閲覧禁止)」や書き込みエラーが出て、カートや管理画面が動かない。転送やアクセス制限の設定(.htaccess)も効いていない。

AIの解決ファイルの持ち主・読み書きの権限・新しいOSの守りの仕組み(SELinux)を一つずつ点検し、守りは外さずに正しく動く設定へ整えます。転送やURLの書き換えの設定も新しいサーバ向けに作り直します。

切り替え直前に古いお店へ届いた最後の小包を、AIロボットが新しいお店へ運び、全部そろったことを確かめているイラスト

引越しの最中に入った注文が消える

よくある状況データを移している間にも、古いサイトでお客様が買い物をする。そのまま切り替えると、その間の注文や会員登録だけが抜け落ちる。

AIの解決切り替えの直前に短い時間だけ受付を止め、その間に増えた分だけを新しいサーバへ追いかけて写します。件数を照合して、1件も取りこぼさずに切り替えます。

AIロボットがサーバに速度計を当てて測り、渋滞していた道を広げているイラスト

新しいサーバに移したのに、遅い

よくある状況高性能なサーバにしたはずなのに、ページの表示や管理画面がかえって遅くなる。データベースの設定が初期値のままだったり、自分自身へ無駄な通信をしていたりする。

AIの解決処理の速さやメモリの使い方を測って、詰まっている所を見つけて直します。直す前と後の速さを数字で比べて確かめます。

ほかにも、こんな確認・作業までAIに指示して進めました

  • 使われていないように見えるファイルも勝手に捨てず、アクセス記録で確かめてから退避する
  • SSL証明書が自動で更新された後、Webサーバに反映されるところまで整える
  • 控え取り(バックアップ)・監視・障害の知らせ・元に戻す手順を、新しいサーバで作り直す
  • 作業中に見つかった古い弱点や危ない設定を、動きを壊さずに直す
  • 切り替えた後も古いサーバをしばらく残し、問題があればすぐ戻せるようにしておく

このように、人が適切な順序で指示と確認を行えば、ファイルを写すだけでなく、古い仕組みの読み解き・改修・動作検証までAIを相棒にして進めることができます。

AIの暴走やミスを防ぐための運用の工夫(実例)

AIは万能ではなく、思い込みで誤った判断をすることもあります。実際の引越しでは、大切なデータを壊さないために次のようなルールと制約をAIに課して進めました。

POINT 01

古いサーバは「読み取りだけ」

調べる間、今のサーバは書き換えさせません。重い調査は優先度を下げて動かすよう指示し、営業中のサイトを止めずに進めました。

POINT 02

大事なデータの手前で止める

お客様の注文データなど、触ってはいけない領域の手前では保護の仕組みでAIを止め、勢いで大切なデータを書き換える事故を防ぎました。

POINT 03

複数のAIで照らし合わせる

Claude・ChatGPT・Geminiなど複数のAIに同じ記憶と資料を共有させ、移し漏れを相互点検させました。あるAIの「これは要らない」という判断を、別のAIが根拠を示して訂正した場面もあります。

POINT 04

控えと戻し方を必ず残させる

変更の前には必ず控え(バックアップ)を取らせ、何をどう変えたか・どう戻すかを設計図に記録させました。

REAL CASE · 開発元での使用例(2026年10月)

使用例:BASECORD開発元の通販サイトのサーバ引越し

BASECORDの開発元が運営する通販サイトのサーバを、実際にBASECORD上のAIを指揮して引っ越した事例です。毎日注文が入り、受注管理・お客様へのメール・広告運用・資金管理まで動いている、何年も育ててきたサーバです。

159,255件調べたファイル(12.5GB)
149項目洗い出した引越しの台帳
約476万件使用判定に使ったアクセス記録
9.8 → 10.2AlmaLinux の版を上げて新サーバへ

2026年10月時点で、切り替えの準備(メールの逆引き・DMARCの確認、外部サービスへの新しいIPの登録など)を進めています。切り替えが終わったら、このページに結果を追記します。

古いOSのまま放置すると、こんな危険があります

ニュースになる情報漏えいやランサムウェアの被害では、更新されていないサーバや機器の弱点が入口になる例が数多くあります。古いOSを使い続けると、次のようなことが現実に起こり得ます。

鍵が壊れた古いサーバにハッカーやウイルス・マルウェアの悪者が侵入してデータを盗み出す一方、新しいサーバではAIロボットたちが光る盾と新しい鍵で悪者を跳ね返しているイラスト
左:サポートが切れて鍵穴が開いたままの古いサーバには、ハッカーやウイルス・マルウェアが次々と侵入します。/右:新しいOSのサーバでは、AIが最新の守りと鍵を整えて侵入を跳ね返します。
危険 01

弱点が見つかっても、もう直らない

サポートが終わったOSには、新しい弱点(脆弱性)が見つかっても修正が配られません。たとえば CentOS 7 は2024年6月末でサポートが終わり、それ以降に見つかった弱点は開いたままです。

弱点の情報は世界中に公開されるので、攻撃する側にとっては「開いている鍵穴の一覧」を渡されたのと同じです。

危険 02

小さな会社でも、機械に自動で狙われる

攻撃の多くは人が狙いを定めるのではなく、プログラムがインターネット全体を休みなく見回り、古い版のソフトを見つけしだい攻撃します。

「うちは有名じゃないから大丈夫」は通用しません。狙われる理由は会社の規模ではなく、ソフトの古さです。

危険 03

古いPHP・CGIから侵入され、顧客情報が抜かれる

サポートの切れた PHP や、古いCGI・ブログやカートの部品は、外から送り込んだ命令を実行されてしまう弱点の温床です。2014年の「Shellshock」では、CGIを動かす多くのサーバがこの手口で乗っ取られました。

入られると、データベースから会員の氏名・住所・メールアドレス・注文履歴がまとめて持ち出されるおそれがあります。

危険 04

サイトを書き換えられ、お客様を罠に誘う踏み台に

侵入者はページにこっそり細工をして、訪れたお客様を偽のログイン画面や、ウイルスを配るサイトへ飛ばします。カード番号の入力欄を盗み見る仕掛けを入れられた例もあります。

自社のサイトが、気づかないうちにお客様を傷つける加害者側に回ってしまいます。

危険 05

ランサムウェアで、データも控えも人質に

サーバの中のファイルやデータベースを暗号化して読めなくし、「元に戻してほしければ身代金を払え」と迫る攻撃です。同じサーバに置いた控え(バックアップ)まで一緒に暗号化されると、自力では戻せません。

注文も予約も受けられず、営業そのものが止まります。

危険 06

古い暗号で、通信を盗み見される

古いOSに入っている暗号の部品(OpenSSL など)は、今では破られやすい方式しか使えないことがあります。2014年の「Heartbleed」では、この部品の弱点からサーバの記憶の中身(パスワードなど)が読み出されました。

新しいブラウザや決済会社は古い暗号での接続を断るため、ある日突然「安全ではありません」と表示されたり、カード決済がつながらなくなったりします。

危険 07

迷惑メールの発信元にされ、自社のメールが届かなくなる

乗っ取られたサーバは、迷惑メールや詐欺メールの大量送信に使われます。するとサーバのIPアドレスが世界中の「要注意リスト」に載り、自社が送る注文確認や請求のメールまで迷惑メール扱いになります。

危険 08

入られても、何か月も気づけない

古い環境は記録(ログ)や見張りの仕組みも古く、侵入されても異常に気づきにくいままです。被害が分かるのは、お客様から「身に覚えのないカード請求がある」と連絡が来た時、ということも珍しくありません。

EVIDENCE · 生成AI時代のサイバー攻撃とセキュリティ更新の実態

生成AIの急激な進歩で、サーバのセキュリティ更新は「毎日のように大量配信」される時代へ

ここ数年で、サーバを取り巻く危険のスピードは桁違いに速くなりました。ハッカー側も防御側も生成AIを使うようになったことで、新しい弱点(脆弱性)が毎日のように見つかり、現役のOSには毎日のように大量のセキュリティアップデートが配られています。

黒いハッカーと悪者AIロボットが大量のウイルスや攻撃を撃ち出すのに対し、新しいサーバでは白いAIロボットたちが毎日届く金色の盾や歯車のアップデート部品を次々と取り付けて防御しているイラスト
攻撃側がAIで自動・大量攻撃を仕掛ける時代だからこそ、毎日届くセキュリティ更新(盾や部品)を受け取り続けられる新しいOSが必要です。
1日平均 130件超

世界で見つかる弱点(CVE)が年間4万〜4.8万件超へ急増

米国国立標準技術研究所(NIST)の脆弱性データベース(NVD)に登録される弱点は、2020年頃の年間約1.8万件から、2024年には40,000件超、2025年には約48,000件(1日あたり130件以上)へと急増しました。AIによるコード解析の自動化で、これまで見落とされていた古いプログラムの弱点が次々と掘り起こされています。

出典:米国 NIST NVD(National Vulnerability Database)年間登録統計
成功率 87%・数分で突破

生成AIが「弱点の公開から数分〜数時間」で攻撃を自動作成

2024年4月に米イリノイ大学(UIUC)の研究チームが発表した実証研究では、生成AI(GPT-4)のエージェントに公開された弱点情報(CVE)を読ませるだけで、実在の弱点を87%の成功率で自律的に攻撃できたと報告されました。昔は弱点の公表から攻撃まで数週間の猶予がありましたが、今は公開から数時間〜数分で世界中への自動攻撃が始まります。

出典:米イリノイ大学 Richard Fang ら『LLM Agents can Autonomously Exploit One-day Vulnerabilities』(2024年)
年間 3,500件超

Linuxサーバ本体だけでも毎日約10件の修正・緊急更新が相次ぐ

Linuxの中核(カーネル)だけで、2024年以降は年間3,500件以上(1日約10件)の弱点修正が登録されています。2024年7月には遠隔接続(OpenSSH)で管理者権限を奪われかねない致命的な弱点「regreSSHion(CVE-2024-6387)」、同年6月にはPHP-CGIの弱点(CVE-2024-4577)が見つかり、世界中の現役OSで緊急アップデートが配信されました。

出典:Linux Kernel CNA 統計 / Red Hat (RHSA) ・ AlmaLinux (ALSA) セキュリティ勧告(2024〜2025年)

だから「更新が届くOS」へ引っ越す必要があります。現役のOS(AlmaLinux 10 など)なら、毎日届く修正を取り込んで守りを固め続けられます。しかしサポートが切れた古いOSには、この毎日のアップデートが一切届きません。生成AIで武装した自動攻撃が24時間ネットを見回る今、古いOSのまま放置することは、鍵の壊れた扉を大通りにさらし続けるのと同じです。

漏えいした時の負担は、会社が背負います。個人情報が漏えいした、またはそのおそれがある時は、個人情報保護委員会への報告と、ご本人への通知が法律で義務づけられています(2022年4月から)。原因調査の費用、お客様へのお詫びや補償、決済の停止、そして何より失った信用。サーバの引越しの費用よりも、はるかに大きくなりがちです。

IMPORTANT · ご利用にあたっての重要な前提・免責事項

本ページは「使用例」の紹介であり、自動引越しツールや保証ではありません

BASECORDを使ってサーバの引越しを行う場合は、以下の3点をあらかじめご理解いただいた上で、お客様ご自身の判断と責任にて実施してください。

① サーバ引越し専用ツール・代行サービスではありません

BASECORDは、クラウド上のLinux環境で複数のAIが記憶を共有しながら作業できる汎用の開発プラットフォームです。本ページは「AIが動くサーバ環境を使えば、このような高度な移行作業にも活用できる」という使用例(ケーススタディ)であり、ボタンを押すだけで移行が完了する専用ツールや代行サービスではありません。

② お客様ご自身の「AIを使う技術」と確認が必要です

「一言伝えるだけで全自動で終わる」わけではありません。自社のサーバ構成に合わせてAIへ段階的に指示を出し、AIが提示した調査結果・設定変更・プログラム修正が妥当かを点検し、テスト結果を見て切り替えを判断するお客様ご自身のAI活用スキルと基礎知識が不可欠です。

③ 結果の保証はなく、すべて「自己責任」となります

AIは誤ったコマンドや設定を提案する可能性があります。本番サーバの移行・DNS変更・メール設定は、一歩誤るとサイト停止・データ消失・メール不達などの重大な影響を生じます。事前のバックアップ取得や検証を含め、すべての作業と結果はお客様ご自身の自己責任となり、BASECORDは移行の成否や生じたいかなる損害についても保証・責任を負いません。

よくある質問

BASECORDを契約すれば、自動でサーバの引越しをしてもらえるのですか?

いいえ。BASECORDはサーバ引越し専用ツールや移行代行サービスではなく、全自動で移行を完了・保証するものでもありません。本ページは「AIが直接作業できるLinux環境を使えば、このような作業にも活用できる」という使用例の紹介です。

専門知識やAIを使う技術がなくてもできますか?

いいえ、誰にでも丸投げでできる作業ではありません。AIが調査やコマンド実行・プログラム修正を強力に補助しますが、「何を確認させるか」「AIの提案が安全か」「テスト結果に問題がないか」を見極めて指示を出すためのAI活用技術(スキル)や、バックアップ・切り替えを判断する知識が必要です。作業はすべてお客様ご自身の自己責任となります。

サイトを止めずに引っ越せますか?

本使用例では、調べる間も移す間も旧サーバをそのまま動かし続け、新サーバで業務の試験を通した上で切り替える手順を取ることで、停止時間を最小限に抑えました(無停止を保証するものではありません)。

どんなサーバでこのような使い方ができますか?

お客様ご自身が管理者権限(SSH接続等)を持ち、BASECORDのAIから調査・操作を許可したLinuxサーバが対象となります。変更の前には必ずお客様ご自身で復元可能なバックアップを確保した上で進めてください。

※ 本ページの内容は、開発元における実際の活用事例(使用例)をもとに構成しています。すべてのサーバ環境での動作や移行の成功を保証するものではありません。

※ 実例の数字は、2026年10月時点の引越し作業で実際に記録した値です。

AIを使いこなせば、活用の幅はここまで広がります。